Work — 2026

耳を澄ますための装置

形態 サウンド・インスタレーション | 空間音響、物質、データ
NEW SCHOOL 成果展「希望の野帖」at Art Center NEW / 会期中は作家在廊
耳を澄ますための装置/視線の非対称性/Sound Installation/NEW SCHOOL 2026/ 耳を澄ますための装置/視線の非対称性/Sound Installation/NEW SCHOOL 2026/
耳を澄ますための装置
01

作品要旨

Statement

耳を澄ますための装置は、アルミパネルの物理的な凹凸を音楽に変換する仕組みと、「視線の非対称性」 という論考を組み合わせたサウンド・インスタレーション。同じものを見ていても、人によって見えて いるものが異なってしまう——その「すれ違い」について考えるための展示として制作した。会期中は 作家自身が会場に在廊し、来場者と直接言葉を交わしながら、鑑賞体験そのものを通して「すれ違い」 を扱う場をつくった。

奥に配置したアルミパネルの凹凸をセンサーでデータ化し、Pythonで音楽的な信号に変換する。 「深度(起伏)」は空間を漂う持続音として、「密度(しわの細かさ)」は心臓の鼓動のような ビートとして出力される。「モノ」としてのパネルと「データ」としての音が重なり合うことで、 鑑賞者は全体像の見えない複雑さに直面する。

01 視線の非対称性 — 同じ「事」を見つめていても、各人が異なる立場や状況というフィルター(視線)を通してその一側面だけを切り取ってしまう。その結果「事」は分裂し、それぞれの中の物語へと単純化される。この非対称性が、人と人の「すれ違い」を生み出しているのではないかという問い。
02 音の生成ルール — 深度(アルミの起伏、0〜255)は持続音のピッチベンドと和音の層(最大10層、ベースは常にC3)に、密度(しわの細かさ、0〜数千)は偶数・奇数が3回連続するたびに切り替わる1〜3回/秒のビートに変換される。

技術スタック

Software:Python(アルミの深度や密度をMIDI音源に変換)
Hardware:アルミパネル、黒色キャンバス、木枠、振動スピーカー(エキサイター)

02

論考

Essay

本作の土台にある「視線の非対称性」という論考と、アルミパネルの数値を音へと変換する 具体的なルールをまとめた資料を以下に掲載する。スクロールしてページを送ることができる。

視線の非対称性

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音への変換ルール

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03

写真

Photos
真上から見たインスタレーション
会場全体の展示風景
キャプション壁の接写
アルミパネルのデータ解析(深度)
アルミパネルのデータ解析(密度)

アルミパネルの凹凸をエッジ検出で解析し、音楽的な断片へ変換するプロセス(左:深度/右:密度)

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